本屋でプロレス? 本屋で野宿??

中井の駅前通りにある小さな商店街。ここでかつてプロレスの大会が行われたことをご存知だろうか?

日時は2008年4月27日夜9時過ぎ。会場は大江戸線中井駅入り口側の伊野尾書店。店頭には約300人のプロレスファンが集まり、道幅の狭い通りを埋め尽くした。ゴングが打ち鳴らされ、商品に気を使いながら暴れまわる2人のレスラー。髪の毛を掴んで店内を引きずり回し、時には路上に出てトップロープならぬ、“トップオブ自販機”からの空中殺法も披露。ファンたちも、小声でご近所に気を遣いながら、大いに盛り上がったという。

「高木三四郎さんというレスラーが本を発売するのに話題性のあるプロモーションがしたいと。そこで開催されたのがこの『本屋プロレス』です。やじうまも集まって、店の前が大変なことになりました。夜ですし、さすがにヒヤヒヤしました(笑)」(2代目店主伊野尾宏之さん)

後にこちらでは『本屋野宿』なる不思議なイベントも開催。いつも何気なく利用していたあの書店が、こんなにことになっていたなんて…。知らなくて正直スマン!

対戦したのは高木三四郎VS飯伏幸太。12分30秒、アスファルト上でのジャーマンスープレックスホールドで飯伏の勝利(写真提供:伊野尾書店)
対戦したのは高木三四郎VS飯伏幸太。12分30秒、アスファルト上でのジャーマンスープレックスホールドで飯伏の勝利(写真提供:伊野尾書店)