「染の小道2012」開催記録:川のギャラリー編

昭和30年代ころ、妙正寺川では染色した反物を川で洗う職人さんの姿が普通に見られたそうです。
その頃の様子を偲び、「妙正寺川に反物を架け、“染めの里”として盛り上がろう!」というのが、「川のギャラリー」です。


この「川のギャラリー」、今年で2度目。
前年は6反×10レーンでしたが、今年は2レーン増え、寺斉橋の西側にも架けることができました!
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当日朝は、まず川に反物を架ける作業からスタート。
こちらは今年の新作。
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中落合子ども家庭センターで行なった“百人染め”です。
カラフルで、エネルギーがありますね~!
今年は、地域の方々にも染めを楽しみながら参加してもらおうと、落合第二、第三、第五小学校、8月に落合公園で行われたお祭り「おちあい公園ピースフェス」、二葉苑のイベントなどで、小学生や一般の方が反物をテーマに沿って染めていただきました。
そうした反物は事前に縫って、ロープに通しており、1週間ほど前に架けておいた綱に渡していきます。
まずは川の脇に広げ、皆で持って、一枚一枚順番に向こう岸へ渡していきます。
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そうして架かった反物がこちら!
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参加した人たちのパワーが詰まっています。
ほかにも、江戸更紗や小紋など、様々な反物が川面を彩りました。
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風が反物をはためかせ、2月の優しい日差しを反射した川面が、反物を一層華やかに見せます。
柄のひとつひとつを見ていくのも、とても楽しいです。
天候にも恵まれ、駅前の寺斉橋もギャラリーで大賑わいでした。
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着物でお越しのオシャレ親子さんも!
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今年は前年を上回る1万2000人がお越しくださいました。
川沿いには真剣にカメラを構える姿も多数見られました。
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皆さんの心の記念アルバムにも残ると嬉しいです。
山手通りの高架から妙正寺を見下ろすと絶景かな!
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寺斉橋の上に人だかりができています!
反物は毎日夕方に撤収します。
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冷たい川に入って作業する方も!
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たくさんのボランティアさんの協力で、一枚一枚丁寧に引き上げ、きれいに巻けるところまで移動。
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道を横断する反物の図(笑)。
なんだか不思議な光景ですね。
二葉苑では、すでに来年に向けた“百人染め”も実施していました!
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参加者多数で染める箇所が残ってないのに、皆さん、色を重ねる重ねる(笑)。
ちょっとずつですが、糊伏せされた花柄を思い思いに染めて、とても楽しそうです。
こうして自分が染めた反物が来年、妙正寺川に架かっていたら、ステキですよね?
落合・中井に住む方や訪れてくださった方々に、少しでも染めの文化に触れて、楽しんでいただけたら、とても嬉しいです!(by 記録班)