商店の軒先をのれんで飾る“道のギャラリー”も、前回の75店から87店の参加に拡大し、中井の街のあちこちでユニークで洒落た染め物を堪能することができました。
みずほ銀行中井支店のウィンドーには、岡本篤子さんの作品「招福のれん」。
本来は土日お休みなのですが、「染の小道」のためにウィンドーのみオープンにしてくれています。
ブタの貯金箱を連想してでしょうか?
可愛らしいブタが楽しそうに宙を舞っています。
思わず立ち止まって見入ってしまいますね!
青果 清水屋ののれんは、まさに青果がモチーフののれん!
橋本真美さんによる「青果屋さんへ」です。
「作家さんに何か野菜や果物の柄を入れてもらえたら嬉しいと伝えたら、こんなにステキなのれん」とお店の奥様、とても満足そう!
「絵を描くのが苦手だからと、和紙で立体的な野菜を作ってくれたんですよ」。
ぼかしののれんの上に野菜がリアルに貼られているようで、とても目を引きます。
「昼間でも照明をつけて、よりよく見えるようにしているんです」と話してくださいました。
お花屋さんBlume中井店には石原美智子さんによる「花と動物」のれんです。
春夏秋冬をカエルから白クマまで、様々な動物たちの様子とともに表現しています。
秋に読書するカメなど、とてもユーモラス!
「可愛い!と好評です」と店長もいい笑顔でした。
その作家の石原美智子さんを石橋湯のし店の前でキャッチ!
もともと額装を手掛ける方で、「染の小道」期間中は小さな作品だけを集めたミニショップを行ないました。
ここで先ほどのお花屋さんののれんは、両面になっているという情報を入手!
再びBlume中井店にお邪魔して裏を見せてもらうと、なんと富士山!!!
驚きの風景が広がっていました。
立体系や両面のれんと、今年はユニークなのれんが揃いました。
今年最西端で初参加の帽子屋さん、アトリエアキコには松波美千代さんによる「男女の帽子」。
まさに帽子屋さんにぴったりのステキなのれんです。
こちらが皇室帽子デザイナーの市瀬廣夫さんが開設した工房を引き継いだ市瀬晶子さん。
中はアトリエ兼ショップになっていて、様々な帽子が飾られています。
「思っていたより多くのお客さまに来ていただけました」と嬉しそうな晶子さん。
「今回は初参加でどう参加していいかわからなかったのですが、次回は染め物のハギレを使った帽子を用意したり、体験として何かできるようにするなど、何かやれたらいいなと思います」。
来年に向けて意欲満々です!
呉服屋で着物の着付け教室も行なっている万葉には、長野広子さんの「芭蕉繁る」のれんが飾られていました。
スタッフと気着け教室の生徒さんとで、のれんの前でパチリ。
こちらでは、煎茶の淹れ方、飲み比べ講座を開催しました。
「駅から離れているので、どれだけお客さまが来るか心配でしたが、カメラを片手にのれんを見に来る方が多かったです。お茶の講座も好評でした」とご主人。
無地の着物を中心に扱うお店ですが、当日は沖縄をイメージさせる明るいのれんでイメージチェンジしていました!
駅前の婦人服屋さん、アンジェリカの前には、聡介さんによるのれん「カルロスはアンジェリカに夢中」の男女が風に揺られながら情熱的なダンスを披露しています。
今年は着物のはぎれをパッチワークしたTシャツを特別に用意しました!
オーナーの着物姿がキマってます!
ミシン販売と教室を行なっているステッチ工房の入口は、紅型のれん「紫陽花と牡丹」が艶やかに彩っています。
中ではミシン教室が行なわれていました!
なんとワンコイン(500円)で手前に見えるポーチやアクセサリーの作り方を教えてもらえるのです!
のれんとお店のコラボレーションが楽しい“道のギャラリー”、まだまだ続きます!(by 記録班)